「子どもにプログラミングを学ばせたいけれど、どのサイトなら安心して使えるんだろう?」
「ネットの情報は多すぎて、どれを信じたらいいのか分からない……」
そんな保護者の方や先生のために、子どものScratch(スクラッチ)学習に役立つ 公式サイト・公的機関・信頼できる教育サイトだけを集めたリンク集を作りました。
このページさえブックマークしておけば、
いつでも「安心して子どもに見せられるサイト」へすぐにアクセスできます。
まずは、以下の使い方を読んでから、気になるところを順番に開いてみてください。
このページの使い方
このページでできること
このページでは、次の3つができるようになることを目指しています。
- 子どものScratch学習に使える「公式サイト・公的サイト」が一目で分かる
- それぞれのサイトを「どんな場面で使うと良いか」イメージができる
- 保護者・先生・お子さん本人、それぞれに合った使い方のヒントが得られる
どの順番で読めばいい?簡単なガイド
時間があまりない方は、次の順番でチェックしてみてください。
- まずはScratchを触ってみたいとき
→ 「Scratch公式サイトと関連サービス」の章 - 学校教育としてのプログラミングの動きを知りたいとき
→ 「日本の学校におけるプログラミング教育を知る」の章 - 動画で楽しく学びたいとき
→ 「子どもと楽しく学べる公的・教育コンテンツ」の章 - 世界的に使われている教材も知りたいとき
→ 「世界で使われている子ども向けプログラミングサイト」の章
1日ですべてを見る必要はありません。
「今日はScratchの公式サイトだけ」「今週はNHKの番組を試す」など、 少しずつ進めていけばOKです。
子どものScratch学習の全体像をかんたんに理解しよう
詳しいリンクに入る前に、「Scratchってそもそも何?」というところを、かんたんに整理しておきます。
Scratchは「ブロックを組み立てる」タイプのプログラミング
Scratchは、英単語や記号を打ち込む必要がないタイプのプログラミング環境です。
画面上に並んだカラフルなブロックをマウスでドラッグ&ドロップしてつなげていくだけで、 キャラクター(ネコなど)を動かしたり、ゲームやアニメーションを作ったりできます。
そのため、小学生でも直感的に操作できるのが大きな特徴です。
このページで紹介するサイトは、そんなScratchを中心に、 子どもの「考える力」「作る楽しさ」を育てるために役立つものばかりです。
まずはここから:Scratch公式サイトと関連サービス
まずは、Scratchそのものに関する公式サイトと、関連サービスを紹介します。
ここは「Scratchを始める入口」として、ぜひ一度お子さんと一緒に開いてみてください。
Scratchってどんなことができるの?
Scratchでは、次のようなことができます。
- ネコなどのキャラクターを動かすアニメーションを作る
- 自分だけのオリジナルゲーム(シューティング、迷路、クイズなど)を作る
- 音楽を鳴らしたり、簡単な演奏をプログラムで作る
- 自分の作品を世界中の人たちに公開して、フィードバックをもらう
「こういう動きをさせたいな」「こんなゲームを作りたいな」という 子どものアイデアを形にする場として、Scratchはとても優れています。
Scratch関連の公式サイト一覧
Scratch公式サイト(Scratch)
子どものScratch学習の出発点となるのが、こちらの公式サイトです。
このサイトでは、ブラウザ上でScratchのプロジェクトを作成できます。
アカウント登録をすれば、作った作品を保存したり、世界中の人が作った作品を見て改造したりもできます。
こんな使い方がおすすめです
- まずは「見るだけ」でもOKなので、他の人が作った作品を一緒に遊んでみる
- お子さんが気に入った作品を一緒に開き、「どうやって作っているか」中身をのぞいてみる
- 慣れてきたら「ネコを歩かせるだけ」など、超シンプルな作品作りからスタートする
ScratchJr公式サイト(小さなお子さん向け)
小学校低学年や、まだ文字に十分慣れていないお子さんには、 Scratchの弟分とも言える「ScratchJr」がおすすめです。
ScratchJrは、タブレット(iPadやAndroidタブレット)向けのアプリとして提供されており、 もっとシンプルなブロックでキャラクターを動かすことができます。
こんな場合に向いています
- まだ文章を読むのが苦手な低学年のお子さん
- まずは「指で触って動かす」感覚的な操作から入ってほしいとき
- 親子でタブレットを囲んで、短い物語やアニメーションを作りたいとき
Scratch Foundation(スクラッチ財団)公式サイト
Scratchの背景にある考え方や活動を知りたいときは、 Scratchの運営団体である「Scratch Foundation」のサイトも参考になります。
ここでは、Scratchが大切にしている「創造性」「協調性」「楽しさ」などの価値観や、 世界各地の教育現場での活用事例が紹介されています。
英語のサイトではありますが、「Scratchは単なるゲーム作りのツールではなく、 子どもたちの未来の学びを支えるための取り組みなんだ」ということが伝わってきます。
日本の学校におけるプログラミング教育を知る
「学校ではどんなふうにプログラミングを教えているの?」という疑問を持つ保護者の方も多いと思います。
ここでは、文部科学省や関連団体の公式情報をまとめています。
文部科学省「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」
日本の小学校でのプログラミング教育に関する基本情報がまとまっている公式ポータルサイトです。
このサイトでは、次のような情報が紹介されています。
- なぜ小学校でプログラミング教育を行うのか(ねらい・目的)
- 教科の中でどのようにプログラミング的思考を育てるか
- 実際の授業の事例や教材例
保護者としては、「プログラミング=将来ITエンジニアにするため」ではなく、
「考える力・問題を分解して解決する力を育てるため」に行われている、 ということが分かると思います。
文部科学省「小学校プログラミング教育の手引」
こちらは、主に先生向けの資料ですが、保護者が目を通すことで、 学校の先生がどんなことを意識して授業をしているのかが分かります。
PDFなどで内容が公開されており、少し専門的な部分もありますが、 「序章」や「概要」の部分だけでも読む価値があります。
家庭での学びと学校での学びをつなげるヒントにもなります。
未来の学びコンソーシアム「Scratch紹介」ページ
文部科学省などが関わる「未来の学びコンソーシアム」では、 Scratchや他の教材の紹介も行っています。
ここでは、Scratchがどのような特徴を持っていて、授業などでどう活用できるのかが解説されています。
「学校の授業でもScratchを使っているけど、家ではどう活かせばいい?」と感じている方は、 一度目を通してみると理解が深まります。
子どもと楽しく学べる公的・教育コンテンツ
「文字ばかりだと子どもが飽きてしまう……」というときに助けになるのが、 動画やゲーム形式の学習コンテンツです。
ここでは、文部科学省やNHKなど、安心して使えるサイトを紹介します。
文科省「たのしくまなび隊」プログラミングページ
文部科学省が提供する「たのしくまなび隊」では、 子ども向けにさまざまな学習コンテンツが公開されています。
その中に、プログラミングに関するコンテンツもあります。
難しい説明ではなく、イラストやゲーム的な要素をまじえながら学べるものが多いので、 「まずは楽しく雰囲気に慣れてほしい」というときにぴったりです。
NHK for School「ワイワイプログラミング」
NHK for Schoolの「ワイワイプログラミング」は、 Scratchを使ったプログラミングを、テレビ番組形式で楽しく学べるコンテンツです。
番組の中で実際にScratchの画面を見せながら進んでいくので、
「どんなふうに操作しているのか」がイメージしやすくなっています。
おすすめの使い方
- まず番組を一緒に視聴し、「楽しそう!」という気持ちを高める
- そのあとで、実際にScratch公式サイトを開き、番組で見たことを真似してみる
- 「番組ではこうしていたけど、こう変えたらどうなるかな?」と親子で相談しながら少しアレンジしてみる
NHK for School「Why!?プログラミング」
「Why!?プログラミング」は、問題を解決するためにプログラミングを使う、という視点を学べる番組です。
単に「キャラクターを動かす」だけではなく、 「どうしたらうまく動くようになるかな?」と考える姿勢が自然と身につきます。
こちらもScratchを使っているので、番組で気になったアイデアを、自分の作品作りに生かしやすいのが特徴です。
世界で使われている子ども向けプログラミングサイト:Code.org
最後に、日本だけでなく世界中の学校や家庭で使われている プログラミング学習サイト「Code.org」を紹介します。
Code.orgとは?
Code.orgは、アメリカ発の非営利団体が運営している、 子ども向けのプログラミング学習サイトです。
ブロックを使ったプログラミング教材が多数用意されており、
「アナ雪」「マインクラフト」「スター・ウォーズ」など、 子どもに人気のキャラクターとコラボしたコースもたくさんあります。
サイト自体は英語ですが、日本語表示に対応しているコースも多く、 画面の指示に従って進めていくだけで「考えながら試す」経験ができます。
「Hour of Code」で気軽に体験
Code.orgの中でも特に有名なのが「Hour of Code(アワー・オブ・コード)」という取り組みです。
名前の通り、「1時間でできるプログラミング体験」という位置づけで、世界中で広く使われています。
おすすめの始め方
- Code.orgのトップページから「Hour of Code」にアクセス
- 日本語対応のコースを選び、お子さんの興味に合いそうなものを一緒に選ぶ
- 画面の指示を読みながら、1ステップずつ進めていく
「1時間で完璧に理解する」のではなく、
「プログラミングって、けっこう楽しいかも」と感じてもらうことが何より大切です。
10の公式・公的サイトの活用ステップ(かんたんモデルプラン)
ここまで紹介してきた10サイトを、どの順番で、どんなふうに使うと良いかを、 かんたんなステップとしてまとめてみます。
すべてを一度にやる必要はないので、「うちの子にはここからがよさそう」というところからで大丈夫です。
ステップ1:興味の種まき(ワクワクさせる段階)
- NHK for School「ワイワイプログラミング」を親子で視聴
- NHK「Why!?プログラミング」で、「問題を解決する」楽しさに触れる
まずは、「プログラミング=難しいもの」ではなく、 「おもしろそう!」「自分でもできるかも」と感じてもらうことが一番です。
ステップ2:実際に触ってみる(はじめの一歩)
- Scratch公式サイトで他の人の作品を見て遊んでみる
- 低学年の場合はScratchJrで、キャラクターを動かすだけの簡単な作品を作る
- たのしくまなび隊のプログラミングコンテンツで、ゲーム感覚の学びを試す
この段階では、「正しくできたかどうか」よりも「楽しめたかどうか」を大切にしてあげてください。
ステップ3:学校の学びとつなげてみる
- 文部科学省の「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」を保護者がチェック
- 「小学校プログラミング教育の手引」の概要に目を通し、授業のねらいを知る
- 未来の学びコンソーシアムのScratch紹介ページで、学校とのつながりをイメージする
学校でどんなことをしているのかがわかると、
家庭での学びを「復習」や「発展」として位置づけやすくなります。
ステップ4:世界に視野を広げてみる
- Code.orgのHour of Codeに挑戦してみる
- Scratch Foundationのサイトで、世界の取り組みを知る
「世界中の子どもたちも、同じようにプログラミングを学んでいるんだ」ということが分かると、
お子さんにとっても良い刺激になります。
このページの活用アイデア:保護者・先生・お子さん別のおすすめ
保護者の方へのおすすめの使い方
- まずはこのページ自体をブックマークしておく
- 週末や時間のあるときに、1サイトずつお子さんと一緒に開いてみる
- 学校の授業に合わせて、文科省のページで背景を確認しておく
- 「今日はどのサイトで遊んでみる?」と、子どもに選んでもらう
すべての内容を理解してから始める必要はありません。
「親も一緒に学んでいく」という姿勢で十分です。
先生・教育関係者の方へのおすすめの使い方
- 授業の導入として、NHKの番組を活用する
- Scratch公式サイトの作品を「お手本」として紹介する
- 授業の振り返り資料に、文科省のポータルサイトの一部を引用・紹介する
- 保護者向け通信などで、このページや公式リンクを案内する
お子さん本人へのおすすめの使い方
- 「このページから好きなサイトを1つ選んでいいよ」と、自由に選んでもらう
- Scratchで作った作品を、NHKの番組でやっていたアイデアと組み合わせてアレンジしてみる
- Code.orgなどで遊んだあと、「今度はScratchで似たものを作ってみよう」とチャレンジしてみる
まとめ:公式情報と一緒に、家庭ならではの学びを育てよう
このリンク集では、次のような10の権威性・信頼性の高いサイトを紹介しました。
- Scratch公式サイト(Scratch)
- ScratchJr公式サイト
- Scratch Foundation公式サイト
- 文部科学省「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」
- 文部科学省「小学校プログラミング教育の手引」
- 未来の学びコンソーシアム:Scratch紹介ページ
- 文科省「たのしくまなび隊」プログラミング関連ページ
- NHK for School「ワイワイプログラミング」
- NHK「Why!?プログラミング」
- Code.org公式サイト(Hour of Codeなど)
どれも、「子どもの学び」を真剣に考えている機関や団体が運営しているサイトです。
こうした権威ある情報源と、あなたのブログの「実体験に基づいた説明」や「わかりやすい解説」を組み合わせることで、
読者にとっても、検索エンジンにとっても、 「信頼できる入り口となるサイト」へと育っていきます。
ぜひこのページを、「公式情報への安全な入り口」として活用しながら、
お子さんのプログラミング学習を、楽しく・ムリなく・長く続けていけるように、少しずつ整えていきましょう。
