Scratchで作ったゲームが重い、動きがカクカクする。そんなときによく名前が出てくるのがTurboWarp(ターボワープ)です。
結論:TurboWarpは、Scratchのプロジェクトを速く動かすための無料のサイトです。
公式サイト(turbowarp.org)を開いて、ScratchのプロジェクトのURLかIDを入れるだけで使えます。インストールもログインもいりません。自分の「共有していない」プロジェクトは、Scratchでファイルに保存してから読み込みます。
この記事では、TurboWarpで何ができるのか、開き方、ゲームをなめらかにする設定、使うときの注意点を順番に説明します。

ターボワープとは?
Scratchを速く動かす改造版
TurboWarpは、Scratchをもとに作られた非公式のScratch mod(改造版)です。公式サイトには「プロジェクトをJavaScriptにコンパイルし、高速に実行できるようにするScratch mod」と書かれています。
かんたんに言うと、Scratchのブロックを、ブラウザがそのまま速く動かせる形に置きかえてから動かす仕組みです。TurboWarpの説明書(ドキュメント)では、Scratchのプロジェクトを「10〜100倍速く」動かせると紹介されています。ただし、どれくらい速くなるかはプロジェクトによって変わります。
公式のScratchとの違い
| くらべること | Scratch(公式) | TurboWarp |
|---|---|---|
| 動く速さ | ふつう | JavaScriptにコンパイルして速く動く |
| なめらかさの設定 | ターボモードのみ | 60FPS・補間など、細かい設定がある |
| 見た目 | ふつう | ダークモードやアドオンがある |
| 作品の公開 | Scratchのサイトで共有できる | 共有の機能はない(公開はScratchで行う) |
| ログイン | Scratchアカウントでログイン | ログインはできない |
TurboWarpは、Scratch、Scratchチーム、Scratch財団とは提携していません(TurboWarpの公式サイトにもそう書かれています)。「Scratchを速く遊ぶ・試すための別のサイト」と考えるとわかりやすいです。
ターボワープの使い方
共有されているプロジェクトを開く
- 公式サイト https://turbowarp.org/ を開く
- Scratchのプロジェクトのページで、アドレス欄のURL(またはURLの最後の数字=プロジェクトID)をコピーする
- TurboWarpの画面の入力欄に貼りつける
- 緑の旗を押して動かす
アドレス欄に https://turbowarp.org/プロジェクトID と直接入れても開けます。たとえば、IDが443603478なら https://turbowarp.org/443603478 です。
共有していない自分の作品を開く
Scratchで「共有」していないプロジェクトは、URLを入れてもTurboWarpでは開けません。TurboWarpの説明書によると、Scratch側の仕組みが変わったためです。自分の作品を試したいときは、次の手順でファイルごと移します。
- Scratchのエディターで「ファイル」→「コンピューターに保存する」を選び、.sb3のファイルを保存する
- TurboWarpで「ファイル」→「コンピューターから読み込む」を選び、保存したファイルを開く
直した作品をScratchに戻す
TurboWarpにはScratchへの共有機能がありません。TurboWarpで作ったり直したりした作品は、TurboWarpの「ファイル」メニューからパソコンに保存し、Scratchのエディターの「ファイル」→「コンピューターから読み込む」で開いてから共有します。
パソコンに入れて使うこともできる
ブラウザで使うほかに、パソコンにインストールして使うTurboWarp Desktopもあります。また、作品を1つのファイル(HTMLなど)にまとめるTurboWarp Packagerという道具もあります。どちらもTurboWarpの公式サイトの下のほうにリンクがあります。

ゲームをなめらかにする設定
TurboWarpには、動きをなめらかにしたり、制限を外したりする設定があります。よく使われるものを紹介します。
ターボモード
スクリプトをできるだけ速く実行するモードです。これは公式のScratchにもある機能で、緑の旗をShiftキーを押しながらクリックすると切りかわります。計算の多いプロジェクトで効果がありますが、見た目の動きの速さが変わることもあります。
60FPS(フレームレートの変更)
Scratchはふつう1秒間に30回スクリプトを動かします。60FPSにすると、1秒間に60回動くので、動きがなめらかになります。
ただし注意があります。「ずっと10歩動かす」のようなスクリプトは、60FPSにすると1秒に動く量が2倍になります。TurboWarpの説明書でも、30FPSを前提に作られた多くのプロジェクトは、60FPSにするとうまく動かないと書かれています。ゲームが速くなりすぎたら、30FPSに戻しましょう。
補間(Interpolation)
スプライトの動きを、フレームとフレームの間でおぎなって見た目だけなめらかにする設定です。60FPSとちがって、スクリプトの動く速さは変わりません。
ただし、ペンで描くプロジェクトや3Dのプロジェクトには効果がなく、重いプロジェクトではかえって動きが悪くなることがあります。操作が最大で1/30秒ほど遅れることもあります。
そのほかの設定
- High Quality Pen:ペンの線をきれいに描く
- Infinite Clones:クローンの数の上限(300個)を外す
- Remove Fencing:スプライトが画面の外に出られるようにする
- Custom Stage Size:ステージの大きさを変える
設定を変えたら、ゲームがおかしくなっていないか、一度通して遊んで確かめると安心です。

ターボワープを使うときの注意点
Scratchのパスワードは入れない
TurboWarpでは、Scratchのアカウントにログインすることはできません。TurboWarpの説明書には、Scratchのパスワードを入れるように言ってくるサイトは詐欺だと、はっきり書かれています。「TurboWarpでログイン」と表示するサイトがあっても、パスワードは入れないでください。
公式サイトから使う
TurboWarpの公式サイトは turbowarp.org です。似た名前のサイトや、よく知らない場所からダウンロードしたものは使わないようにしましょう。TurboWarpはソースコードが公開されていて、公式サイトの下のほうにリンクがあります。
子どもが使うときは
TurboWarpはScratchと画面がほぼ同じなので、Scratchに慣れている子ならすぐに使えます。ただ、公開やログインのしくみがScratchとちがうため、最初は「公開はScratchでする」「パスワードは入れない」の2つだけ、大人がいっしょに確認しておくと安心です。
よくある質問
ターボワープは無料?
無料で使えます。公式サイトには寄付を受けつけるページがありますが、使うのにお金はかかりません。
URLを入れても開けないのはなぜ?
いちばん多いのは、そのプロジェクトがScratchで共有されていないケースです。自分の作品なら、上で紹介した「コンピューターに保存する」→「コンピューターから読み込む」の方法で開けます。
JavaScriptの拡張機能も使える?
TurboWarpでは、自分で作った拡張機能を読み込むこともできます。くわしくはTurboWarpでJavaScriptを使う方法で紹介しています。
Scratchの次の一歩を考えている方へ
ターボワープでScratch作品が軽く動くようになると、「もっと本格的に作ってみたい」と感じるお子さんもいます。そんなときの選択肢として、オンラインのプログラミング教室があります。
教室選びで失敗したくない方は、プログラミングスクールを選ぶときの注意点も先に読んでおくと安心です。
ITeens Lab(小学生〜高校生向けのオンライン教室)は、公式サイトでScratchやUnityなどを双方向のライブ授業で学べると紹介されており、90分の無料体験が案内されています。内容や料金は変わることがあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
ターボワープとは:まとめ
- TurboWarpは、ScratchのプロジェクトをJavaScriptにコンパイルして速く動かす非公式のScratch mod
- turbowarp.orgでプロジェクトのURLかIDを入れるだけで使える
- 共有していない作品は、Scratchでファイルに保存してから読み込む
- 60FPSは動きがなめらかになるが、ゲームが2倍速になることがある
- 補間は見た目だけをなめらかにする設定
- Scratchのパスワードは絶対に入れない
- 公開はScratchで行う

