scratch addons 使い方を基礎から学べる導入ガイド

scratch addons 使い方を基礎から学べる導入ガイド

Scratch Addons インストールの手順やScratch Addons 設定の開き方、Scratch Addons おすすめ機能の選び方、さらにはScratch Addons スマホ対応の有無やScratch Addons デバッガーの使いどころなど、気になることが一気に出てきますよね。私も子どもと一緒にScratchを触っている中で、この拡張機能を入れるだけで作業のしやすさがガラッと変わるのを実感してきました。

この記事では、Scratch Addons インストールから基本設定、エディターを便利にするアドオン、Scratch Addons デバッガーを使った本格的なデバッグ方法まで、子どもと一緒に楽しく使えることを前提に、やさしく順番に紹介していきます。

この記事のポイント👇

  • Scratch Addonsの概要とインストール手順がわかる
  • 対応ブラウザやスマホ対応などの基本的な仕様が理解できる
  • エディター操作性アップやデバッグ向けのおすすめ機能がわかる
  • 子どもと安心してScratch Addonsを使うための注意点がつかめる
scratchのキャラクター
目次

scratch addons 使い方:基本の導入手順

ここでは、Scratch Addonsとは何かというところから、対応ブラウザやインストールの流れ、設定画面の開き方、アドオンの有効化・無効化まで、最初に知っておきたい基本の導入手順をまとめていきます。まずはここを押さえておけば、迷わずScratch Addonsをスタートできますよ。

scratch addons 使い方 インストール対応ブラウザ紹介

Scratch Addonsは、Scratch公式サイトやエディターに便利な機能を追加してくれるブラウザ拡張機能です。基本的にはパソコンのブラウザで使う前提になっていて、対応ブラウザは主に次の3つです。

  • Google Chrome
  • Microsoft Edge
  • Mozilla Firefox

この3つのどれかをパソコンに入れておけば、Scratch Addonsをインストールして使えます。逆に、Safariやスマホのブラウザアプリには対応していないので、「iPadだけで使いたい」「スマホだけで完結させたい」という場合は、少し相性がよくないかもしれません。

Scratch Addonsはブラウザ拡張機能なので、基本的にパソコン専用です。スマホやタブレットだけで使いたい場合は、無理にインストールしようとせず、パソコン環境を用意するか、通常のScratchエディターを使う選択肢も検討してください。

また、ブラウザのバージョンが古いと、うまく動かなかったりセキュリティ上のリスクが高まったりします。常に最新バージョンのブラウザを使うことも意識しておきたいポイントです。正確な対応状況や動作条件は、必ず公式の拡張機能ページで確認してください。

インストール手順詳細

インストール自体はとてもシンプルで、数分あれば終わります。ここでは、Chromeを例に流れを説明しますが、EdgeやFirefoxでも大きな流れは同じです。

拡張機能ストアから追加する流れ

  1. Chromeを開き、「Scratch Addons」と検索する
  2. ChromeウェブストアのScratch Addonsのページを開く
  3. 「Chromeに追加」ボタンをクリックする
  4. 確認ダイアログが出たら「拡張機能を追加」を選ぶ

これで、ブラウザ右上の拡張機能エリアに、パズルピースのようなアイコンが表示されるようになります。Chromeの場合は、パズルのマークから「Scratch Addons」をピン留めしておくと、いつでもワンクリックで開けるので便利です。

インストールが終わったら、まずはScratch公式サイトを開いて、普段通りプロジェクトエディターに入ってみてください。一部のアドオンは最初から有効になっているので、「あ、ここがちょっと変わってる」という違いにすぐ気づけるはずです。

なお、インストールや利用は基本的に無料ですが、ブラウザやOSごとの仕様は変わる可能性があります。費用や機能制限に関する正確な情報は公式サイトをご確認ください。

スマートフォン対応可否

「子どもはタブレットでScratchを触っているから、そのままScratch Addonsも使えたらいいのにな」と思う方も多いのですが、残念ながら現時点ではスマホやタブレットのブラウザ向けには正式対応していません

理由としては、Scratch Addonsがパソコン向けブラウザ拡張機能として開発されていて、スマホ版ブラウザでは拡張機能そのものが入れられないケースがほとんどだからです。また、スマホの小さな画面に多くのUIを追加すると、かえって操作しづらくなってしまうという事情もあります。

どうしても外出先でScratchを触りたい場合は、家ではパソコン+Scratch Addons、外ではタブレットで通常のScratchというように、シーンで使い分けるとストレスが少なくておすすめです。

子どもが「スマホでScratch Addonsを入れてみたい」と言ってきたときは、「これはパソコン専用の便利ツールなんだよ」と伝えてあげて、代わりにパソコン時間を一緒に確保してあげると良いかなと思います。

設定画面へのアクセス方法

インストールが終わったら、次のステップは設定画面の開き方を覚えることです。設定画面では、たくさんあるアドオンを一覧で確認したり、それぞれをオン・オフしたりできます。

ブラウザから設定を開く手順

  1. ブラウザ右上の拡張機能アイコン(パズルのマーク)をクリックする
  2. 一覧から「Scratch Addons」を選んでクリックする
  3. 表示された小さいウィンドウの中にある歯車アイコン(設定)をクリックする

この歯車アイコンから、Scratch Addonsの設定ページに移動できます。設定ページを開くと、カテゴリーごとにアドオンが並んでいて、どの機能を有効にするかを自由に選べます。

よく使う場合は、Scratch Addonsのアイコンをツールバーにピン留めしておくと、ワンクリックで設定画面に飛べるのでかなり快適です。子どもと一緒に触るときも、「このマークを押すと便利な設定が開くよ」と説明しやすくなります。

有効化と無効化の切り替え方法

Scratch Addonsの魅力は、「必要な機能だけを選んでオンにできる」ところです。逆に、合わないと感じたものはいつでもオフにできます。

アドオンのオン・オフの流れ

  1. Scratch Addonsの設定ページを開く
  2. アドオン一覧から気になる機能を探す
  3. 右側にあるスイッチをクリックしてオン(有効)にする
  4. 不要になったら同じスイッチをもう一度クリックしてオフ(無効)にする

アドオンの中には、スイッチをオンにすると下に詳細な設定項目が表示されるものもあります。たとえば、表示位置やショートカットキーを自分好みに変えられるものもあるので、少しずつ試しながら調整していくのがコツです。

あまり多くのアドオンを一度にオンにしすぎると、画面がごちゃごちゃして子どもが混乱してしまうこともあります。まずは1〜3個くらいのアドオンから試して、慣れてきたら少しずつ増やしていくと安心です。

機能を切り替えても、プロジェクトそのもののデータが消えることは基本的にありませんが、ブラウザや拡張機能のアップデートによって挙動が変わる可能性もあります。大事なプロジェクトは定期的にバックアップを取っておくことをおすすめします。

scratch addons 使い方:便利機能と活用法

ここからは、Scratch Addonsならではの便利機能を具体的に紹介していきます。エディターの操作性を上げるアドオン、デバッグや変数管理を助けてくれる機能、Scratchコミュニティでのやり取りを楽しくする機能など、私が実際に使って「これは子どもにもおすすめしやすい」と感じたものを中心にまとめました。

scratch addons 使い方 エディター操作性向上機能紹介

まずは、Scratchのエディター操作をグッと楽にしてくれるアドオンから見ていきます。大きめのプロジェクトになってくると、ブロックの整理や検索が一気に大変になりますが、Scratch Addonsを入れるとここがかなり改善されます。

Ctrlキーでブロックを掴む

通常のScratchでは、ブロックを掴んで動かすと、その下につながっているブロックも全部くっついてきますよね。これが便利なときもあるのですが、「この1個だけちょっと位置を変えたい」というときには、かえって面倒だったりします。

Ctrlキーでブロックを掴むアドオンをオンにすると、Ctrlキーを押しながらブロックを掴むことで、そのブロックだけをサッと動かせるようになります。大規模なスクリプトを組んでいるときに、「ここだけ抜き出して別のところに試しに置いてみたい」という場面でとても重宝します。

ブロック置換でロジック修正を時短

「もし〜なら」と「もし〜なら、でなければ」のように、似ているけれど微妙に違うブロックを入れ替えたいときって、意外と多いんですよね。ブロック置換アドオンを使うと、ブロックを右クリックして、似た種類のブロックに一発で差し替えることができます。

ロジックを修正したいときに、一度ブロックを削除してから新しいブロックを探して……という手間がなくなり、試行錯誤がかなりスムーズになります。子どもにとっても、「間違えたらやり直せばいいや」と思いやすくなるので、挑戦のハードルを下げてくれるアドオンです。

エディター検索バーで迷子防止

ブロックが増えてくると、「あの変数どこで使ってたっけ?」「あのブロック定義、どこに飛んでいった?」という迷子状態になりがちです。エディター検索バーを追加するアドオンを使うと、変数名やブロック名でスクリプト内を検索できるようになり、一瞬で該当箇所にジャンプできます。

アドオン名何が便利かおすすめシーン
Ctrlキーでブロックを掴む一つのブロックだけを素早く移動大規模なスクリプトの微調整
ブロック置換似たブロックに一発で入れ替え条件分岐のロジック修正
エディター検索バー変数やブロック定義を検索大きなプロジェクトでの迷子防止

このあたりのアドオンは、Scratchに少し慣れてきて、「もう少し効率よく作業したいな」と感じ始めた頃に試してみると、違いを実感しやすいと思います。

デバッグ・管理支援機能紹介

次は、プログラムの動きを確認したり、バグの原因を見つけたりするときに役立つ、デバッグ系のアドオンです。Scratch単体だと、どうしても「どこでおかしくなっているのか」がわかりづらいのですが、Scratch Addons デバッガー系の機能を使うと、かなり本格的なデバッグ体験ができます。

デバッガーブロックで動きを止めて確認

デバッガーのアドオンを有効にすると、Break、Log、Warn、Errorといった専用のブロックが追加されます。これらをスクリプトの途中に差し込むことで、特定の場所で一時停止したり、その時点の変数の中身をログ表示したりできるようになります。

たとえば、「スコアが急におかしな値になってしまう」というときに、その付近にBreakブロックを入れて実行を止め、変数の値を確認しながら一歩ずつ進めていく、という使い方ができます。これだけで、「なぜそうなったのか」を子どもにも説明しやすくなります。

変数マネージャーで全体を俯瞰

変数やリストが多いプロジェクトでは、「どの変数が今いくつなのか」を一目で把握するのが難しくなってきます。変数マネージャーのアドオンを使うと、プロジェクト内のすべての変数とリストを一覧表示する専用ウィンドウが追加され、実行中の値をリアルタイムで確認できます。

この機能は、デバッガーと組み合わせることで威力を発揮します。止めたい場所で一時停止し、変数マネージャーで値を確認しながら、「ここでこう増えているから、次の処理でこうなるんだね」と会話しやすくなります。

Scratchの学びをさらに広げたい場合は、Scratchの仕組みを詳しく整理しているScratch APIとは?基本の使い方と活用法を初心者向けに解説も、一緒に読んでみると理解が深まりやすいです。

コミュニティ機能強化機能紹介

Scratchはコミュニティも大きな魅力ですよね。プロジェクトを共有したり、コメントで感想をもらったりすることで、子どものモチベーションもぐっと上がります。Scratch Addonsには、そのコミュニケーションをちょっと楽しく、ちょっと便利にしてくれる機能も揃っています。

リンク化で外部サイトへのアクセスをラクに

プロジェクトの説明文やコメントに貼られたURLが、そのままテキストになっていると、コピーして新しいタブに貼り付ける手間がかかります。リンク化アドオンをオンにすると、Scratch外のURLもクリック可能なリンクとして表示してくれるので、ワンクリックでアクセスできるようになります。

例えば、作品の参考にしたYouTube動画や、操作方法をまとめたブログ記事などへのリンクがある場合、このアドオンがあるととてもスムーズです。

コメント絵文字ピッカーで楽しく交流

コミュニティでのやり取りは、テキストだけだと少し味気なくなりがちです。コメント絵文字ピッカーを使うと、コメント入力欄の近くに専用のボタンが追加され、Scratch用の絵文字を簡単に挿入できるようになります。

子ども同士のやり取りでも、「いいね」「すごい!」といった気持ちを絵文字で表現できるので、交流がよりポジティブで楽しい雰囲気になります。ただし、コメントのマナーやルールについては、保護者や大人がしっかりと教えてあげることも大切です。

Scratchコミュニティは基本的に安全に配慮されていますが、インターネット上のやり取りである以上、完全にリスクゼロとは言い切れません。知らない人とのやり取りや外部リンクの閲覧については、必ず保護者と一緒に確認しながら進めるようにしましょう。正確な利用ルールは公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は専門家や教育関係者にも相談していただくと安心です。

人気おすすめ機能を選ぶポイント

ここまでいくつかのアドオンを紹介してきましたが、「結局どれをオンにすればいいの?」という疑問が残るかもしれません。私が子ども向けにおすすめするときは、次のような基準で選ぶようにしています。

  • 作業効率が上がるかどうか(例:Ctrlキーでブロックを掴む、エディター検索バー)
  • バグの原因を理解しやすくなるかどうか(例:デバッガー、変数マネージャー)
  • 画面がごちゃごちゃしすぎないか
  • 子どもの年齢や経験に合っているか

特に最初のうちは、「エディター操作性アップ」系のアドオンから試すのがおすすめです。慣れてきたら、少しずつデバッガーやコミュニティ系の機能も足していくイメージですね。

Scratchをもっとパワーアップさせたい場合は、ブラウザ拡張だけでなく、TurboWarpなどのScratch Modも選択肢になります。興味があれば、Scratchの改造版ツールを紹介しているScratch Modって何?子どもでも使えるパワーアップ版まとめも、合わせてチェックしてみてください。

scratch addons 使い方 まとめとして知っておきたい注意点

最後に、scratch addons 使い方のまとめとして、押さえておきたい注意点を整理しておきます。

  • Scratch Addonsはパソコン用ブラウザ拡張機能で、スマホやタブレットだけでは基本的に使えない
  • 対応ブラウザ(Chrome、Edge、Firefoxなど)を最新状態に保つことで、安全性と安定性を高められる
  • 一度に多くのアドオンをオンにしすぎず、必要なものから少しずつ試すのがおすすめ
  • コミュニティ機能を強化するアドオンを使うときは、コメントマナーや外部リンクの扱いについて、大人がしっかりサポートする

Scratch Addonsは、うまく使いこなせば、Scratchでの学びや創作を大きく広げてくれる頼もしい相棒です。ただし、ブラウザ拡張機能である以上、動作仕様や対応状況はバージョンアップによって変わることがあります。正確な情報は公式サイトをご確認ください

scratch addonsの使い方を一歩ずつ押さえていけば、あなたとお子さんのScratchライフは、今まで以上に楽しく、快適で、学びの深いものになっていくはずです。ぜひ、気になるアドオンから少しずつ試してみてくださいね。

この記事を書いた人

当サイト「ezprog.net」では、子ども向けプログラミング(Scratch)について、
実際に子どもと一緒に取り組んできた経験をもとに情報発信しています。

「プログラミングは初めて」という保護者の方でも、
無理なくサポートできるヒントを、できるだけ分かりやすくお伝えします。

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