Scratchで作ったプロジェクトが保存できないとき、いちばん大事なのは作品を失わないことです。「直ちに保存」を押してもエラーが出る、保存したはずなのに消えている、そんなときでも、まず慌てずに作品を自分のパソコンに保存しておけば、あとから原因をゆっくり調べられます。
この記事では、Scratchで保存できないときに最初にやること、確認する場所、公式サポートが挙げている主な原因、そして保存できなくなるのを防ぐ習慣を、順番にまとめます。小学生のお子さんと一緒に使っている保護者の方や、授業でScratchを使う先生にも読めるように、画面の操作は一つずつ書きました。

Scratchで保存できないとき、最初にやること
エラーが出たら、最初にやるのは原因探しではありません。作品を手元に残すことです。次の手順で、プロジェクトをパソコンにダウンロードできます。
- 画面の上にある「ファイル」メニューを開く
- 「コンピューターに保存する」を選ぶ
- ダウンロードされた「Scratchのプロジェクト.sb3」のようなファイルを、わかる場所に置く
これで、Scratchのサーバーに保存できなくても、作品のデータは手元に残ります。エラーのポップアップに「ダウンロード」というボタンが出ているときは、そこから保存することもできます。メニューやボタンの表示名は、お使いのバージョンで少し違う場合があります。
手元に残したファイルは、あとから「ファイル」メニューの「コンピューターから読み込む」で、もう一度Scratchに読み込めます。

Scratchで保存できないときに確認する3か所
作品を残したら、次に原因を確かめます。多くの解説で最初に挙げられているのは、次の3つです。
① Scratchからサインアウトしている
同じアカウントを別のパソコンで使っていると、片方が自動的にサインアウトされることがあります。作品の画面は開いたままなので、気づかないことが多い原因です。
- 新しいタブを開いて、Scratchのトップページを見る
- 右上に「サインイン」と出ていたら、サインインし直す
- サインインできたら、そのタブは閉じる
- 作品のタブに戻り、ポップアップの「もう一度試す」を押す(ポップアップが消えているときは、右上の「直ちに保存」を押す)
② パソコンがインターネットにつながっていない
Scratchは、保存のときにインターネットを使います。Wi-Fiが切れていたり、LANケーブルが外れていたりすると保存できません。新しいタブでほかのサイトが開くかどうか、Wi-FiやLANの状態を確かめてください。すぐに回復しないときは、先に紹介した「コンピューターに保存する」で作品を残し、つながってから読み込み直します。
③ Scratch側のサーバーが不調
メンテナンスやサーバーの不具合で、保存できないこともあります。この場合は、こちらでできることはほとんどありません。作品を「コンピューターに保存する」で手元に残し、時間をおいてから、もう一度保存を試します。
公式サポートが挙げる、保存できない主な原因
Scratchの公式サポートページには、プロジェクトが保存できない主な理由として、次の4つが書かれています。
音や画像のファイルが大きすぎる
10MBを超える音声や画像が入っていると、プロジェクトを保存できません。公式の案内では、音のエディタで音を小さなピースに切り分ける方法が紹介されています。長いBGMをそのまま入れていないか、見直してみてください。
プロジェクト全体が大きすぎる
プロジェクトの情報を保存する部分(project.json)には、5MBの上限があります。スプライトやブロックが多くなりすぎたときは、使っていないスプライトを消す、同じ動きのブロックをまとめるなどして、数を減らします。
インターネットの接続が切れた
保存している途中で通信が切れると、プロジェクトは保存されません。これは、先ほどの②と同じ原因です。
アカウントがサインアウトしている
複数のパソコンや複数のアカウントで同時にサインインしていると起こりやすいと案内されています。公式は、アカウントを共有せず、1台のパソコンでは1つのアカウントだけにサインインすることをすすめています。

Scratchの2つの保存方法の違い
Scratchの保存には、2つの方法があります。違いを知っておくと、トラブルのときに落ち着いて動けます。
- Scratchのサーバーに保存する:サインインして作ると、作品はScratchのサーバーに保存されます。別のパソコンからも開けるのが利点です。ただし、サインアウト・通信切断・容量オーバーのときは保存できません。
- パソコンのファイルとして保存する:「コンピューターに保存する」で、.sb3というファイルを手元に残します。インターネットがなくても保存できます。バックアップとしても使えます。
サインインせずに作った作品は、サーバーには残りません。そのときは、こまめに「コンピューターに保存する」でファイルとして残しておくことが大切です。
Scratchで保存できないときの対処法|試す順番
- 「ファイル」→「コンピューターに保存する」で、作品を手元に残す
- 別のタブで開いたScratchのトップページで、サインインしているかを確かめる
- インターネットにつながっているかを確かめる
- サインインし直して、作品のタブで「もう一度試す」か「直ちに保存」を押す
- 大きな音声や画像が入っていないかを確かめる(10MBが目安)
- スプライトやブロックが多すぎないかを見直す(5MBが目安)
- それでも保存できないときは、時間をおいて試す、または公式の「Bugs and Glitches」フォーラムで相談する
Scratchで保存できなくなるのを防ぐ習慣
- ブロックを組むたびに、区切りのよいところで保存する
- ときどき「コンピューターに保存する」でファイルのバックアップを残す
- 同じアカウントを複数のパソコンで同時に使わない
- 授業や教室では、1人が1つのアカウントを使う
- 長い音楽や大きな画像は、短く小さくしてから入れる
- 作品が大きくなってきたら、使っていないスプライトを整理する
Scratchの保存に関するよくある質問
サインインしていなくても保存できますか?
サーバーには保存されませんが、「コンピューターに保存する」でファイルとして保存できます。
エラーのポップアップが消えてしまいました。
画面の右上にある「直ちに保存」を押せば、もう一度保存を試せます。
ダウンロードしたファイルはどうやって開きますか?
Scratchの「ファイル」メニューの「コンピューターから読み込む」で、保存した.sb3ファイルを選びます。
どのくらいのサイズから保存できなくなりますか?
公式サポートでは、音声や画像のファイルが10MBを超える場合と、project.jsonが5MBを超える場合に、保存できないとされています。
まとめ|Scratchで保存できないときは、まず手元に残す
Scratchで保存できないときは、「コンピューターに保存する」で作品を手元に残すことが最優先です。そのうえで、サインアウト、通信の切断、サーバーの不調、ファイルサイズの4つを順番に確かめます。保存できなくなるのを防ぐには、こまめな保存と、ファイルとしてのバックアップが役に立ちます。

