「scratch addons not working」と検索しているとき、多くのユーザーが直面しているのは、 「今まで使えていた Scratch Addons が突然動かなくなった」という状況です。
本記事では、Scratch Addons が「動かない」「壊れた」「一部だけ動作しない」というトラブルに特化し、 次の内容を中心に説明します。
- なぜ動かなくなるのか?(ブラウザ・Addons・Scratch本体の3視点)
- 5分でできる診断チェックリスト
- 一般的な原因別の具体的な対処法
- 子どもや初心者がよくハマる落とし穴
- それでも直らない場合の最終手段
Scratch Addons の「使い方」「インストール方法」については、別記事でくわしく解説していますので、 ここでは重複を避け、トラブル解決のみにしぼって解説します。

Scratch Addons が動かない原因は “3択” しかない
Scratch Addons が動かなくなるとき、根本原因はたくさんあるように見えますが、 実は以下の3つのどれかに必ず分類できます。
- ブラウザ側の問題(更新・設定・互換性・キャッシュ)
- Scratch Addons 側の問題(設定競合・アドオンエラー)
- Scratch 公式サイト側の問題(アップデート・仕様変更)
このどれに当てはまるか確認することで、驚くほど早く解決できるようになります。
「Scratch Addonsが動かない」診断チェックリスト
まずは原因を切り分けるために、以下の5つを順番に試してください。
STEP1:ブラウザを再読み込み(Ctrl+Shift+R / MacはCommand+Shift+R)
もっとも簡単ですが、約30%のケースがこれで解決します。
STEP2:別のブラウザで開いてみる
Chrome → Edge Chrome → Firefox など、ブラウザを変えて動くなら、原因は「ブラウザ側」と確定します。
STEP3:Scratch Addons の設定画面が開くか確認
- 設定画面が開かない → Addons側の不具合
- 設定画面は開くが一部が動かない → アドオンの競合
STEP4:シークレットウィンドウで開いてみる
ここで動くなら、「ログイン情報」「キャッシュ」「他の拡張機能」が疑わしいです。
STEP5:Scratch公式サイトの動作確認
Addons をオフにしても Scratch 自体が重い・表示がおかしい場合は、 Scratch本体の仕様変更・サーバー側の問題が原因です。

もし導入手順に不安がある場合は、こちらのガイドが参考になります。 Scratch Addons の導入ガイド
原因1:ブラウザ側のトラブル(最も多い)
Scratch Addons が動かないとき、もっとも一般的なのがブラウザ起因のトラブルです。
よくある症状
- Addons のアイコンが消えた
- Addons がオンになっているのに機能しない
- Scratch エディターに Addons の設定が反映されない
原因と対処法
① ブラウザが古い
Chrome・Edge・Firefox のバージョンが古いと、Addons が正常に動かなくなる場合があります。
→ ブラウザを最新バージョンに更新
② キャッシュ破損
Scratch は頻繁にアップデートされるため、古いキャッシュが残っていると UI が崩れます。
→ キャッシュ削除、またはシークレットウィンドウで確認
③ 他の拡張機能と競合
特に広告ブロッカー(AdBlock など)が干渉するケースがあります。 Addons の一部パネルが表示されない/保存が反映されない…は典型的です。
→ 一度すべての拡張をオフにして確認
④ 学校PCの制限
GIGAスクール端末や学校のフィルタリングが原因で、 Addons の一部スクリプトが読み込まれないケースもあります。
→ 学校のネットワーク制限が原因の可能性大

ブラウザ別の設定や動作の違いについては、 Scratch Addons Firefox 版インストールガイド も参考になります。
原因2:Scratch Addons の設定競合
Scratch Addons には100以上のアドオンがあり、 複数を同時にオンにすると互いに干渉して壊れるものもあります。
よくある症状
- 特定のアドオンだけ動かない
- テーマ(ダークモードなど)が反映されない
- 表示系アドオンを複数入れたら崩れた
よくある競合パターン
- UI を大きく変えるアドオン同士(テーマ系 × レイアウト系)
- ブロック形状を変更するアドオン同士
- ステージ拡張アドオン × Scratch側の新UI
対処法
- Addons設定画面で問題のアドオンを一つずつオフにする
- 「テーマ系は1つだけ」「UI変更は最小限」を基本方針にする
- 競合しやすいアドオンはオンにしない
とくに初心者は「便利そうだから全部オン」にしがちです。 動かなくなったらいったん全部オフ → 必要なものだけオンが鉄則です。
原因3:Scratch公式サイトのアップデート(盲点)
意外と知られていませんが、Scratch 本体のアップデートによって、 Addons が一時的に動かなくなることがあります。
よくある症状
- 昨日まで動いていたアドオンが消えた
- Scratch のエディター配置が急に変わった
- Addons の表示が崩れた
なぜ起こるのか?
Scratch Addons は、Scratch 編集画面の「特定要素」に 機能を差し込む仕組みで動いています。
Scratch の UI が変わると、その要素の名前・位置・構造が変わり、 Addons が差し込み先を見失うことがあります。
対処法
- 数日待つ(開発者が対応版を更新する)
- テーマ・UI変更系アドオンを一時オフにする
- 公式GitHubやSNSでアップデート情報を確認する
このタイプはユーザー側では修正できないため、待つしかないこともあります。

子どもが使っていて Addons が動かない場合の対処(保護者・先生向け)
Scratch Addons のトラブルは、環境の複雑さ × 子どもの経験不足が合わさると解決しづらくなります。
子どもがよくハマるポイント
- アドオンを全部オンにしてしまう(競合)
- ブラウザを閉じずに放置 → 古いキャッシュが残る
- 別の拡張機能を好奇心で入れてしまう
保護者・先生ができるサポート
- ブラウザを最新に更新してあげる
- Addons の「テーマ系・UI系」を最低限にする
- 動かないときは「一度全部オフに戻す」を習慣化
Scratch Addons は非常に便利ですが、 子どもの環境では“壊れやすい”ことを前提にするとトラブルが減ります。
それでも「scratch addons not working」が直らない場合の最終チェック
① プロファイルを新規作成する
Chrome や Edge は、ユーザープロファイルが壊れると 拡張機能がまともに動作しなくなります。
② Addons を一度アンインストール → 再インストール
設定ファイル破損が疑われる場合はこれが最も手っ取り早い手段です。
③ 別の端末で試す
他の端末で動くなら、原因は「端末固有の問題」に確定します。
④ Scratch本体側の不具合情報を確認
まれに「Scratch公式のアップデートが原因」ということもあります。
スマホ・タブレットで Addons が動かない場合は、 Scratch Addons for Mobile の解説 に環境別の注意点をまとめています。
Scratch Addons Not Working|原因と解決策まとめ
最後に、要点をまとめておきます。
- Scratch Addons が動かない原因は「ブラウザ」「Addons」「Scratch本体」の3つに限られる
- 5分でできる診断チェックで、ほとんどの原因を切り分け可能
- 初心者は「アドオンの競合」で壊しやすい
- Scratch公式の変更で一時的に動かなくなることもある
- 最終手段は「再インストール」「プロファイル新規作成」「別端末検証」
「どう動かないか」を整理し、「どの原因か」を切り分ける。 これだけで解決スピードが大きく変わります。
Addons をうまく使いこなして、Scratch の学びや制作をもっと快適にしていきましょう。

